NO MARKS の本当の仕事
NO MARKS は、人ではない“先住者”が出ていった部屋を「何もいなかった状態」に戻す会社だった。
足跡も、満ちる水も、背比べの傷も。
サイトに隠れていた違和感
もうひとつ。CASE 01 のワンルーム。
床を張り替えたのは、ベッドの横の約90cm×60cmだけ。
足跡は、その床の“裏側”から付いていた。
切り取った床の下には、もう一枚の床があった。
まだ誰も住んだことのない、もう一部屋ぶんの床が。
痕跡(マーク)を、ひとつも残さない。
“それ”にも、こちらの痕跡を残さない。
だから――NO MARKS。